夫の母親代わりになっている妻は子供を不幸にする

夫婦・恋愛

共依存夫婦が子供を虐待する

私の父は発達障害で、母が自己愛性人格障害です。両親は人の気持ちが分かりませんが、私は人の気持ちが分かり過ぎるエンパスで、幼少時からツライ経験をしました。こちらでは、両親との関係から学んだことを書きたいと思います。

夫の母親代わりになっている妻は「子供の母親」である自覚に欠けるところがあり、子供に向けるべき「愛情や関心」を夫に注ぎます。

この行動の動機には「見捨てられ不安」が隠されていますが、当事者たちは気にも留めません。

父親が子供から母親を奪うので、子供は養育者から十分に関心を得られず、親と同じ「欲求不満な大人」に育ちます。無責任な親も多いですが、子供は親が育てたようにしか育ちません。

自立の土台となる「甘え」が許されない親子関係は、親の心理的問題が子供に投影されるため、子供が自信を持てなかったり、人間関係やコミュニケーションに問題を抱えたり、病気になるケースもあります。

さらに問題なのは、愛情不足で育った子供が、自分のエゴ(承認欲と支配欲)に気づかないかぎり、「虐待」という負の連鎖が続くことです。

子供にとって、精神的基盤となる「母なるもの」を実父と取り合う環境自体が「虐待」と言えます。いつでも安心して頼れる「心のより所」が無いのですから。

でも、自分たちが生きのびることしか考えない共依存夫婦にとって、子供は自分たちのエゴ(承認欲と支配欲)を満たすための”道具”でしかありません。

共依存夫婦の最大の問題は、夫婦間で母性愛や父性愛を求めることだと私は思います。

誰でも20代~30代で、子供の人格から大人の人格に成長する機会がありますが、人格的成長を放棄した人は、他人に「愛」を求めて結婚するため、子供が犠牲になってしまうのです。

結婚で”幸せ”にはなれません。なぜなら、幸せは”環境や他人”によって、もたらされるものではないからです。環境が変わって幸せを感じたり、他人が幸せを与えてくれると思うのなら、それは依存です。

人間の一番の欲求は「幸せ」ではなく「安心」ですので、あなたが自立して「安心感」で満たされていないと、間違った結婚相手を選びます。

自立しない男

特に男性は、母親との関係をそのまま妻との関係に置き換えて、母親代わりにする傾向があります。

そのような夫婦は、純粋な愛ではなくエゴ(依存/執着)で成立しているに過ぎません。依存を「愛」と合理化(自己正当化)しています。

男性は甘えが強く、一人でいられません。自分で自分の心を満たさない・自分を大きく見せたがる・威張る・すねる・こだわる・暴力を振るう・怒鳴るなど、あの手この手で家族に甘えます。

精神的に成熟した男性もいますが、絶滅危惧種なみの数と思われます。(ウチの夫は大丈夫と思った方はキケンかも)

以前勤めた会社で、甘えのエネルギーを放っている男性に何度か遭遇しましたが、奥様は自分の夫が会社でそんなことをしているとは夢にも思わないでしょうね。

ジロジロ見るセクハラだけでなく、チラ見でも、相手がドキッとした瞬間に、エネルギーが波紋のように伝わってくるのでキモイです。

心理学者の河合隼雄先生も「男はとにかく女に愛されたい」と仰っていますが、「妻に先立たれた夫」が「夫に先立たれた妻」より寿命が短いのは、依存対象を失うことが深く関係するでしょう。

ちなみに心理学や精神医学では、男性は現実と直面したがらないと言われます。確かに、自分の弱さや問題と向き合えない男性は多いです。

強さに憧れるのも自分の弱さを隠すため。夢見がちで深く考えない、内面を深く掘り下げたがらない傾向は感じます。

世間では「女性は気持ちが変わりやすい」といわれますが、実際には、男性のほうが一貫性が無く、一時の感情で発言しているのではないでしょうか。

私が知る限りでは、男性は言葉の賞味期限が短く、「その時はそう思った」ということがよくあります。男性は意識が「ブツ切り=点」ですが、女性は「線」でつながっています。

男性はいつまでたっても”幼稚”なところがあり、自立(エゴの克服)を学ばず、大人になりきれないので、親が意識して自立させる必要があるでしょう。

結局、男性が自立しない一番の原因は、母親と息子の「共依存」です。

また、これはよく言われることですが、男性が自立せずに生きていけるのは、日本社会がそうさせているところもあると思います。

結婚前は両目で見て 結婚後は片目をつぶって

夫婦問題のご相談でいつも感じるのは、結婚前から兆候があったにもかかわらず、見て見ぬ振りをして問題が深刻化していることです。

結婚が目的化した結果、自分で自分の首を絞めています。”恋は盲目”と言いますが、目的達成のために、自分で自分を盲目にしていただけのこと。でも、本人は無意識なので気が付きません。

(2021年10月追記 マコさんも”執着”を”愛”と合理化しているように見えますよね。「これを逃したら後がない。あの人のようにはなりたくない」みたいな)

前述したように、人間は「幸せ」より「安心感」を求めるため、周囲と同じタイミングで結婚・出産しないと、エゴ(無意識の不安)が刺激されるのでしょう。

でも、行動の動機にエゴがあると、結果にもエゴが表れて失敗してしまいます。

結婚も「自立の学び」ですが、学びの「プロセス」も時代とともに変化します。大昔のように、10代や20代の未熟な者同士が、結婚を通して自立を学ぶ時代は終わりました。

現代では、先に自立してからパートナーシップを学ぶプロセスになっているため、晩婚化も自然な流れなのです。結婚は自立した大人のやることになりました。

ところで夫婦問題や離婚相談では、片方だけに問題があるということはありません。「夫の甘え」を許してきた妻側にも責任はあります。

起こる出来事は「学びと成長」のプロセスにおける課題。どう対処するかで人生が大きく変わります。

自立した大人しか人を愛せない

夫婦は共通する課題を学ぶので「似た者同士」が引き合い、共依存が深刻化することも多々あります。

自覚の無い方もいらっしゃいますが、自立しない親の幼稚な言動も「子供への甘え」であり、「依存」および「虐待」です。

最悪の場合、子供を心の病にすることもあります。(参照:娘のうつ病は母親が原因~子供に甘える毒親

エゴ(無意識の不安)があると、”無条件の愛”を他者と分け合うのが怖くて、どうしても”条件付きの愛”になってしまうのです。

それは、依存/執着の関係であり「本当の自分」への裏切りと言えます。自分が自立する前に出会う人は、相手も自立できておらず「対等な人間関係」を築けません。

私たちの人生の目的は「自分で自分の命を愛すること」です。

自分の欠点や弱点に直面して、健全な自己愛を育む「自立の体験」を重ねると、自分で自分を癒やせるようになります。

エゴ(無意識の不安/思い込み/欠乏感)に依存し続けますか?

あなたのエゴが、自分だけでなく子供をも苦しめています。この記事をご覧になっているあなたも、一度ご自分を振り返ってみてください。

自立コーチ三島

 
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■毒親相談.com主宰 三島恵実
(うつ病・毒親サバイバー)
 
野村證券在籍中に20代でうつ病を発症。
 
自殺未遂を繰り返したのち、セラピーに通い、うつ病と毒親(父が発達障害・母が自己愛性人格障害)の問題を克服。
 
2014年「これでよかった。十分だ」という内なる声と共に、圧倒的な至福感が湧き上がる体験をする。
 
その際、「両親が成長と目覚めの協力者」という「人生のしくみ」に気づく。
 
現在、「意識の成長と目覚め」を目的として、苦しみを心の解放につなげる自立コーチングを提供中。
 
オールドソウル(輪廻転生を卒業するたましい)

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